医師会の見解!新型コロナウイルスの医学的見解、動向!終息はいつになる??

コロナウイルスとは?医師、専門家の見解は?

感染症危機管理対策委員会の委員でもある「岡部信彦川崎市健康安全研究所長」の医師会Q&Aより

 

「コロナウイルスというのは極めてポピュラーなウイルス」

ヒトにとっては鼻風邪のウイルスであり、動物にもそれぞれの動物のコロナウイルスがあり、ほとんどが下痢であったり、上気道症状であったり、いずれも軽い病気の原因となっています。ただ、ヒトに対するコロナウイルスの中で重症肺炎の原因となるウイルスが2つ見つかっているとのこと。

 

過去にあったコロナウイルス

1.SARS

2003 年、重症呼吸器症候群SARS、これも不明の肺炎として発生し、ほどなくして原因となるコロナウイルスが見つかりますが、これまでのコロナウイルスとは異なるもので、SARSコロナウイルスと命名された病気。

 

2.MERS

2012 年に、これは中東で明らかになった中東呼吸器症候群。これも最初は原因不明の肺炎だったのですが、ほどなくコロナウイルスであるということが分かり、なおかつこれまでのコロナウイルスあるいは、SARSコロナウイルスとは違うウイルスであることが分かり、これをMERSコロナウイルス、中東呼吸器症候群ウイルスと名付けられました。

「MERSは、ラクダとの接触や、ラクダの未加熱肉や未殺菌乳の摂取が感染リスクとの事で、普段の生活に密接に接する中東では、まだ感染が確認されているとのこと」

 

今回の新型コロナウイルス

今回、中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎が多発し、いろいろな原因となり得るウイルス検査をしていく中で否定をされて、最終的にこれは新しいコロナウイルスであるということが分かりました。そのために、これを第3番目の新しいヒトのコロナウイルス、ヒトにとって重症なコロナウイルスと位置づけられました。

 

コロナウイルスはどのくらい生存する?

米疾病対策センター(CDC)のロバート・レッドフィールド局長が、「新型コロナウイルスは段ボール紙やプラスチックの表面では2時間以上生存する」などと指摘した

ウイルスの生息環境や生存力を研究する中で、「銅や鉄などの表面では2時間程度。段ボール紙やプラスチックなどの表面ではさらに長時間生きる」と表明

それを踏まえて、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の集団感染の原因が、飛沫(ひまつ)以上にこうした汚染された物への接触にあった可能性を指摘したとの情報。

 

感染率は高い? SARS・MERSと何が違うのか

 

SARS

SARSコロナウイルスの場合は、約 8,000 人の患者発生があり、その7割ぐらいは中国本土の発生、あとは香港、シンガポールで感染が広がった病気。世界に広がったとはいえ、欧米ではカナダを除いてパラパラと出ている程度で、致死率が 10%程度であった。

その後、感染が無くなり、SARSという病気およびSARSコロナウイルスは消え去ったと状況。

MERS

MERSコロナウイルスによる中東呼吸器症候群、これは中東(サウジアラビア)を中心にして発生した病気。MERSコロナウイルスの場合はラクダが感染源で、なかなか中東の生活の中でラクダを切り離すということは中東の人にとっては非常に難しいということがあるので、現在も発生は続いている。

MERSの方は、致死率が 40%近いものの、感染力がそんなに強くない病気

 

新型コロナウイルス

今回の新しいコロナウイルス感染症は、現在の時点でどの辺で終息をするかとか、あるいはどういうふうになって長く続くだろうかというのは、これは科学的にも疫学的にも解明をしていかなくてはいけないところだと思いますが、今の段階では不明とのこと。

 

どうやって自分の身を守るべき??

SARSの原因がよく分からない病気の段階で院内感染が発生した香港の病院で、院内感染をしてしまったスタッフと、しなかったスタッフでどういう違いがあるかということにつき、院内感染を受けなかった医療関係者は、マスク、手袋、それから手洗いをきちんとやって、場合によっては、ゴーグルもかけていたという方は、ほとんど院内感染を起こしていない事例から「標準予防策」の重要性が証明されています。

出所:日本医師会HPより抜粋

新型コロナウイルスの特徴

新型コロナウイルス感染症の現時点で把握している特徴【2月25日時点】

<感染の仕方>
一般的には飛沫感染、接触感染で感染。空気感染は起きていないと考えられています。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどがなくても感染を拡大させるリスクがあり。

飛沫感染:感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染。

接触感染:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

一般的な症状と重症化するリスク

発熱や呼吸器症状が1週間前後つづくことが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える方が多くなっています

季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されています。

罹患しても軽症であったり、治癒する例も多いとされています。一方、重症度は、致死率がきわめて高い感染症(エボラ出血熱等)ほどではないものの、季節性インフルエンザと比べて高いリスクがあります。特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方では重症化するリスクが高まります。

 

若い人は本当に重症化しないのか??

いまのところ、若年層の重症化は多くない状況ですが、2020年2月23日感染が確認された中には、重篤な状態の女性がいます。石狩地方の20代の女子学生は人工呼吸器をつけなければならない状況です。重症化するのは高齢者だという印象を持っていた若者を中心に動揺が広がっています。

 

終息するには??

感染の流行を早期に終息させるためには、クラスター(集団)が次のクラスター(集団)を生み出すことを防止することが極めて重要とのこと

出所:厚生労働省

新型コロナウイルス受診の目安について

1.風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている

2.強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある

※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合センターでご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、専門の「帰国者・接触者外来」へ。マスクを着用し、公共交通機関の利用を避けて受診の必要性。

 

子供への感染はどうなのか??

今のところ小児の感染というのは非常に少なくて、論文が出ている中でも比較的軽症で済んでいるということもありますけれども、小児に感染が広がった場合、これはまた注意が必要と思われます。

現時点では情報が少なく、分からない点が多いものの、中国からの報告では、2020年1月30日時点で確定診断のついた9,692人中、小児(生後1か月から17歳)患者は28人のみでしたしかし、2月11日には小児の感染者数は965人にものぼっています。これまでの報告もあわせると、家庭内において感染している例が多く、発熱、乾いた咳、倦怠感を訴える一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ない様です。

胸部エックス線検査や肺のCT検査を行うと肺炎が認められる患者もいますが、ほとんどが1ー2週で回復しています。感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、子どもは正確に症状を訴えられない事に注意しなければなりません。

ちなみに、コロナウイルスによる感染症である重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)では小児の患者の多くは比較的軽症であったことがわかっていますが、一部重症化したという報告もあります。

小児では、原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、経口摂取ができない、ぐったりしているなどの様子が見られるときは、速やかに医療機関を受診する必要がありそうです

出所:日本小児科学会より抜粋

 

保育園児への感染

2月29日、大阪市内に住む保育園児とその母親が、新型コロナウイルスに感染したと発表。

感染が確認されたのは、大阪市内に住む保育園児の女の子とその40代の母親。

大阪府によると、この親子は、今月27日に感染が確認された40代男性と同居している家族で、濃厚接触者として検査したところ、28日に陽性が確認されたとの事。

女の子には症状は出ておらず、母親は19日に咳の症状があり、その後、発熱があったということである。

女の子は、市内の認可外の保育園に27日まで通園し、今のところ、園児や同僚に体調不良を訴える人はいないとの事。

 

新型コロナウイルスはいつまで続く??

“SARS通りに行けば、7月頃”

「2003年7月5日に、台湾での最後の症例が隔離されてから、平均の潜伏期の2倍にあたる20日が過ぎても新たな症例が発生しなかったことから、WHO(世界保健機関)は世界的な流行が終息したと宣言」

ただ今回の新型コロナにあてはまるかは不明です!

いつの時代も新たな感染症に言える最大の特徴は「不確実であること」です!

一刻も早く終息することを願います。

SARSは、2002年11月16日に中国広東省仏山市で最初の患者さんが発生したと報告されています。その後、香港、北京などから感染した人の移動によって、世界中へ運ばれ拡大して、大きな問題となりました。最終的に8,098症例と774死亡例が報告されました。

 

とにかく手洗い、うがい、消毒、体調を整える!

感染しない為には、体調を整え、手洗い、うがい、消毒を心掛けるのが重要との事!!日々意識して取り組みましょう!

出所:日本医師会、日本小児科学会、厚生労働省HPより一部抜粋

参考文献

Shen K,et.al., Diagnosis, treatment, and prevention of 2019 novel coronavirus infection in children: experts’ consensus statement. World J Pediatr. 2020 Feb 7;10.1007/s12519-020-00343-7. PMID: 32034659.
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Feng K, et.al., [Analysis of CT features of 15 Children with 2019 novel coronavirus infection]. Zhonghua Er Ke Za Zhi. 2020 Feb 16;58(0):E007. Chinese. doi:10.3760/cma.j.issn.0578-1310.2020.0007
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