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赤ワインは美容や健康に良い?
1970年代から本場フランスワインを筆頭に、さまざまな形で沸き起こっているワインブーム!!今や当たり前のように、バーや立ち飲みでワインを楽しめるようになり、居酒屋のメニューにも、普通にワインが並ぶようになっています。現在では、チリやオーストラリア産のニューワールドのワインが入ってくるようになり、品質の高いワインも手軽に楽しめるようになりました。このように、低価格で気軽に飲めるハウスワインから生産者のこだわりが詰まった国産ワインまで、多くの人が関心を寄せ、今日では日本の食卓に並ぶ身近なドリンクとして愛飲されているワインですが、その背景には「健康」「美容」というキーワードもまた拍車をかけている要因の一つでしょう!ワインには、アントシアニンやフラボノイド、カテキンなど実にさまざまな栄養素が含まれており、他のお酒と比較すると、美容効果があると言われております。
赤ワインは、黒ブドウの品種から作られ、ブドウを皮ごとつぶして発酵させて醸造されるお酒で、そのブドウの皮に含まれている成分の「ポリフェノール」が美容効果があることで注目されるようになりました。日本では1997年くらいから赤ワインの健康効果が各メディアで取り上げられるようになり、この影響でそれまで日本酒や焼酎一辺倒だった人も「赤ワインのポリフェノールが体にいい」と口にするようになりました。ポリフェノールはお茶、ベリー種、玉ねぎ、オリーブオイルなどに含まれていますが、赤ワインに含まれている量が圧倒的に多いのです。コーヒーと比べると赤ワインには6倍ものポリフェノールが含まれています!
ポリフェノールは、植物が光合成によって生成する色素や苦味の成分で、活性酸素による酸化からカラダを守る抗酸化物質です。ポリフェノールは、種類だけで8000種類もありますが、ワインに含まれているポリフェノールの代表的な成分は、アントシアニンとカテキンと言われています。カテキン(ぶどうの種子)とアントシアニン(ぶどうの果皮)の多く含まれるワインを飲むとどのような健康効果を期待できるのでしょうか。
1.腸内環境を整える
2.アンチエイジング効果
3.シミ、シワ、ニキビ防止
4.肌のハリと潤いを維持
女性には嬉しい美容効果がたくさんあります。ポリフェノールは野菜や果物、ナッツ類にも多く含まれているのですが、赤ワインのポリフェノールは吸収率がその中でも高く、活性酸素除去に役立つと言われています。
美容だけではない!健康効果について
1.赤ワインは動脈硬化やガンの原因となる悪玉活性酸素を除去する!!
赤ワインに含まれているビタミンEは体内の脂質の酸化を防いで体を守る働きがあります。この働きから、体内の細胞膜の酸化による老化や、血液中のLDLコレステロールの酸化による動脈硬化など、生活習慣病や老化と関連する疾患を予防することが期待されています。
2.赤ワインは認知症予防にもなる!?
ぶどうの果皮に含まれているポリフェノールの一種「RESVERATROL (レスベラトロール) は最近の研究により脳の機能を円滑にし、記憶力の回復やアルツハイマー病を予防する効果があると言われています。
ご承知の通り、もともとワインはヨーロッパでつくられていたお酒です。コロンブスがアメリカ大陸を発見した大航海時代以降、アメリカ・チリ・アルゼンチン・南アフリカなどにワインの栽培方法が持ち込まれ、そこでもワインが生産されるようになりました。
赤ワインには沢山の種類がある!
美容効果のある赤ワインには沢山の種類があり、品種や産地によって味や風味が異なります。代表的なものを覚えておくだけでも、赤ワインの楽しみ方が大きく変わってくるかもしれませんのでご参考まで。
赤ワインのブドウの品種
赤ワインの原料となるブドウは、なんと主要品種だけでも12種類あります。その中でも特に有名な品種が、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワールの3品種です。
カベルネ・ソーヴィニヨン
フランス、ボルドー地域原産。渋味、酸味のバランスが良く、重厚で飲みごたえがある味わい。しっかりとした渋味が特徴の「カベルネ・ソーヴィニヨン」には、牛肉との相性がバツグンです。
世界中で生産されているカベルネ・ ソーヴィニヨン!世界で最も広く栽培されている品種のひとつである。ほぼ全ての主要なワイン産出国で生産されています。
1.フランス
カベルネ・ソーヴィニヨン種の赤ワインと言えばボルドー地方です。高級なワインからデイリーワインまで様々なワインが生産されています。ボルドー地方では、カベルネ・ソーヴィニヨン種と他の品種をブレンドするのが一般的。ブレンドによって引き立つ味わいが魅力と言われています。
2.チリ
チリの気候は、カベルネ・ソーヴィニヨン種にとって最適ともいえる条件です。手頃な値段とその品質の高さで、「チリカべ」とも呼ばれて日本でも人気です。黒系果実の風味とミントやハーブのような爽やかな香りが特徴です。
3.南アフリカ
南アフリカは、近年ワインの産地として注目されています。ここでもカベルネ・ソーヴィニヨン種は最も広く栽培されています。地中海性気候ながら冷涼な気候のもと、程よい酸味が特長の風味豊かなワインが生まれています。
4.オーストラリア
オーストラリアではシラーズ種が赤ワイン品種として有名ですが、それに次いで多いのがカベルネ・ソーヴィニヨン種です。シラーズ種とブレンドしたスタイルのワインも支持されています。のm
5.イタリア
南北に細長いイタリアの北西に位置する、トスカーナ地方沿岸部のボルゲリが有名な産地です。イタリアの太陽をたくさん浴びて育ったカベルネ・ソーヴィニヨン種は、重厚さとともに親しみやすさも兼ね備えています。
メルロー
フランスボルドー地方原産の赤ワイン用ブドウ品種。深みのある色合いと、きめ細やかなタンニンがあり、まろやかで口当たりの良いワインになります。暖かい気候のものはクローヴのような黒っぽいスパイスのアロマを帯びることがあり、涼しい気候のものはブラックベリーやブラックチェリーなど濃い色の小さな実の果実を想像させます。産地によって表情が異なり、いずれにしても強烈すぎないソフトな印象のアロマを持つワインに仕上がります。メルローはしっかりとした色を持ち、丸みがあり、力強く、アルコール度が高く、酸味が少なめのワインを造り出します。タンニンはかなり滑らかで、高い熟成能力も持っています。メルローのワインには赤ワインに求められる構成要素がバランス良く、かつしっかりと存在しています。だからこそフランスで最も栽培され、世界中に普及したのです。
ピノ・ノワール
フランス、ブルゴーニュ地方原産。渋味が少ないなめらかな味わい。ピノ・ノワールの特徴の香りは、赤く、小さな果実です。サクランボやイチゴ、ラズベリーといった香りが特徴的であり、スミレなどの香りも呈します。熟成を経ると、なめし革を思わせる動物的な香りを放ち、紅茶や下草などの香りも出てくるため、若い頃とは全く変わった印象を楽しむことができます。タンニンが柔らかいため、飲み口は大変なめらかですが、ほど良いタンニンと酸味が果実味を引き締めます。ピノ・ノワールは、軽めの料理と合わせると良い相性を示します。熟成させることにより、なめし革のニュアンスが出るために、ジビエなどの個性が強い肉料理とも合いやすくなります。また、アミノ酸が豊富なワインになるので、和食にも合いやすいです。合わせる料理が不要なほど高級なワインもありますが、日常使いしやすい赤ワインにもなります。
沢山のワインの種類がありますが、ワインを楽しみながら、美容効果や健康効果も得られるので良いですね!!ただ飲み過ぎには注意です。自身に合った程よい量にしましょう!
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